Triazolam/トリアゾラム (Halcyon/ハルシオン) は睡眠薬として通常処方される薬ですが、歯科治療に伴うストレスや不安感をかなり和らげる効果があります。口腔外科手術患者を被験者としたある対照試験では、トリアゾラムを投与された患者群は、投与されていない患者群よりも有意に不整脈 (律動不整) の発生率が低く、安静時の心拍数も低いという結果が出ています。この薬を服用すると、リラックスした状態で治療を受けながら歯内治療医とコミュニケーションをとることができます。 この薬は安全で効果があり、歯科治療後には急速にさめますが、いくつかの注意・留意事項があります。
- トリアゾラムは服用して15分後から30分後に効き始めます。この薬を服用した後は運転しないでください。患者さんは、治療に同行し、治療中が終わるまで当院で待ち、治療が終わったら自宅まで送ってくれる付き添いの方が必要になります。患者さんが混乱状態になったり、転倒してけがをしたりする可能性もありますので、帰宅後も数時間の付き添いが必要です。治療を受けて帰宅する際には、車の座席を倒して乗るようにしてください。帰宅したら、頭を少し高くして寝るようにしてください。治療を受けて帰宅したら昼寝ができるような準備をしておいてください。ほとんどの方は、6~8時間後には通常の感覚に戻り始めます。安全のため、運転や機械の操作は次の日まで避けるようにしてください。
- 下記の方はこの薬を使用しないでください。
- ベンゾジアゼピン系の薬 (Valium/ヴァリウム、Ativan/アチヴァン、Versed/ベルセド) に過敏な方
- 妊娠中または母乳を授乳されている方
- 肝臓病、腎臓病をお持ちの方
- 副作用: 健忘症、眠気、運動失調、めまいなどが起きることがあります。
- 治療を受ける前にはあまり多量の食物を摂らないようにしてください。ジュースやトーストなどの少量の食物と一緒に薬を飲むことは構いませんが、あまりたくさんの食物を取ると、薬の吸収を妨げる恐れがあります。
下記の薬を服用中の方は、トリアゾラムとの望ましくない相互作用が起きる可能性がありますので、服用していることを歯内治療医に伝えてください。 nefazodone/ネファドゾン (Serzone/セルゾン)、cimetidine/シメチジン (Tagamet/タガメット、Peptol/ペプトル)、パーキンソン病治療薬のlevodopa/レボドーパ (Dopar/ドパールまたはLarodopa/ラロドーパ)、抗ヒスタミン剤 (Benadryl/ベナドリル、Tavist D/タビストD)、Verapamil/ベラパミル (Calan/カラン)、Diltiazem/ジルチアゼム (Cardizem/カルディゼム)、Erythromycin/エリスロマイシン、Azole/アゾール系抗真菌薬 (Nizoral/ニゾラール、Biaxin/バイアキシン、Sporanox/スポラノックス)、抗HIV薬 (Indinavir/インジナビルおよびNelfinavir/ネルフィナビル) およびアルコール。もちろん、娯楽目的の麻薬や違法薬物も未知の相互作用の原因になり得ます。
治療に同行し、治療後に自宅まで送ってくれる付き添いの方が必要になります。
歯内治療時の経口鎮静剤の服用を検討されたい方は、予約の際にお問い合わせ下さい。
経口鎮静剤の投与に関する同意書はこちらからダウンロードできます。
